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足首の捻挫の診療

足首の捻挫(足関節外側靭帯損傷)とは

「段差で足をひねった」「足首をひねった」。足首の捻挫はとても身近なケガですが、きちんと治療しないと、痛みが残ったり、足首がぐらつく感じが続いたりすることがあります。

足首を内側にひねる(内がえし)と、足首の外側にある靭帯が傷つきます。外側には主に、前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯の 3 つの靭帯があり、最も傷つきやすいのが前距腓靭帯で、外側の靭帯の損傷の 60〜70%を占めるとされています。

骨折や脱臼を伴わない軽い靭帯の損傷を一般に「捻挫」と呼びますが、実際には靭帯という大切な組織が傷ついている状態です。また、ほかの靭帯(前脛腓靭帯や二分靭帯)の損傷や、足の小指側の骨(第 5 中足骨)の骨折が起こることもあります。靭帯は血流が少なく、完全に治るまでに約 6 週間以上かかるといわれています。

こんな時は受診を

  • 足首の外側が腫れている、押すと痛い
  • 皮下出血(青あざ)がある
  • 体重をかけると痛い、歩きにくい
  • 捻挫を繰り返している、足首がぐらつく感じがある

当院で行う検査

  • 超音波検査(エコー): 前距腓靭帯を中心に、その場で靭帯の状態を確かめます
  • レントゲン検査: 骨が剥がれる骨折(裂離骨折)や、骨の異常がないかを確かめます
  • 前方引き出しテスト: 足首のぐらつき(主に前距腓靭帯の損傷)を診察で確かめます
  • MRI などの追加の検査: 必要に応じてご紹介します。

治療

ケガの直後から回復期まで、「PEACE & LOVE」という考え方に沿って治療を進めます。

ケガの直後(PEACE): 必要に応じて足首を固定し、松葉杖で体重をかけないようにします(保護)。腫れを抑えるために足を高くし(挙上)、必要に応じて圧迫します。炎症を抑える薬は、組織の修復を妨げないよう慎重に使います。ご自身での管理の仕方や、回復の見通しもご説明します。

回復期(LOVE): 回復の段階に合わせて、少しずつ運動を再開します。理学療法士が、足首の動く範囲を広げる運動、筋力のトレーニング、バランスのトレーニングを指導します。

装具: 靭帯が治るまでの間(原則 6 週間程度)、医療用の足首の装具で関節を安定させながら、段階的に回復を進めます。痛みが落ち着いても、早く運動を再開しすぎると再び傷つくリスクが高まるため、医師・理学療法士の指導のもとで進めることが大切です。

この病気を診る医師

整形外科の医師が診療します。当院には日本整形外科学会 整形外科専門医が在籍しています。

よくある質問

Q. 歩けるので、捻挫は放っておいても大丈夫ですか?

A. 捻挫は靭帯が傷ついている状態で、治療をしないと、痛みやぐらつきが残ることがあります。腫れや痛みがある時は、一度状態を確かめることをおすすめします。

Q. 骨折していないか心配です。

A. レントゲン検査で、骨が剥がれる骨折や骨の異常がないかを確かめます。足の小指側の骨の骨折が起こることもあります。

Q. どのくらいで治りますか?

A. 靭帯は血流が少なく、完全に治るまでに約 6 週間以上かかるといわれています。その間は装具で足首を安定させながら、段階的に回復を進めます。

Q. ケガの直後は、どうすればよいですか?

A. ケガの直後は保護と挙上、必要に応じた圧迫を行います。その後は回復の段階に合わせて、少しずつ体を動かしていくことが大切です。

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