休診: 日曜 / 祝日

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脂肪肝(MASLD)とは

健康診断で「脂肪肝」「ALT 高値」「肝機能異常」と言われ、どうしたらよいか迷っている方は少なくありません。

肝臓に脂肪がたまった状態のうち、生活習慣病(代謝の異常)に関係して起こるものを、現在は MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)と呼びます。以前は NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)と呼ばれていました。次のような代謝の異常のいずれかがあり、肝臓に脂肪がたまっている場合に MASLD と診断されます。

  • 肥満(BMI・腹囲の増加)
  • 糖尿病、または境界型の血糖異常
  • 高血圧
  • 中性脂肪が高い、または HDL コレステロール(善玉コレステロール)が低い(脂質異常症)

お酒を多めに飲む方(1 週間あたり男性で 210〜420g、女性で 140〜350g ほど)で、代謝の異常もある脂肪肝は MetALD(代謝機能障害アルコール関連肝疾患)と呼ばれます。これより多く飲む方の脂肪肝は、アルコール性の肝臓の病気として扱われます。脂肪肝は、お酒を飲まない方にも生活習慣から起こる病気です。

こんな時は受診を

  • 健康診断で脂肪肝、ALT の上昇、肝機能異常を指摘された
  • 健診で ALT の上昇に加えて、中性脂肪や腹囲の増加も指摘された
  • 糖尿病・高血圧・脂質異常症があり、肝臓の数値も気になる

脂肪肝は初めのうちは症状がありません。一方で、20〜30%の方が肝臓に炎症や線維化を伴う MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)に進み、MASH の約20%が将来的に肝硬変・肝がんに移行するとされています。脂肪肝があると、糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞のリスクも上がります。

当院で行う検査

  • 血液検査: 肝機能・脂質・糖代謝・炎症などを調べます
  • 線維化の評価: 必要に応じて FIB-4 index などで、肝臓の硬さ(線維化)の目安を確かめます
  • 腹部超音波検査(エコー): 肝臓の脂肪や線維化を評価します。

治療

治療の中心は食事と運動です。目標は、体重を 3〜5%減らすことです(体重 60kg の方なら 2〜3kg)。無理な断食や自己流のダイエットではなく、続けられる習慣の見直しを一緒に考えます。

食事: 主食(ごはん・パン・麺)を控えめにし、野菜やたんぱく質(肉・魚・豆)を意識して増やします。ジュースや甘いお菓子、スナック類は控えます。緩やかな糖質制限(ロカボ)が基本です。

運動: 20〜30分のウォーキングを週 3 日以上から始め、できればスクワットや腕立てなどの軽い筋力トレーニングも組み合わせます。当院では理学療法士が一人ひとりを評価し、ご自宅で続けられる運動のメニューを作り、実際に動きをお伝えします。運動が苦手な方やご高齢の方にも、その方に合わせた内容をご提案します。

薬: 脂肪肝そのものに対して、保険で使える薬は現時点でありません。

この病気を診る医師

内科の医師が診療します。当院には日本糖尿病学会 糖尿病専門医、日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医が在籍しています。

よくある質問

Q. お酒を飲まないのに脂肪肝と言われました。

A. 脂肪肝は、お酒を飲まない方にも、肥満・糖尿病・高血圧・脂質異常症などの代謝の異常に関係して起こります。現在は MASLD と呼ばれています。

Q. 症状がないので、様子を見てもよいですか?

A. 脂肪肝は初めのうちは症状がありませんが、一部の方は炎症や線維化を伴う MASH に進むとされています。健診で指摘された時点で、一度状態を確かめることをおすすめします。

Q. どのくらい体重を減らせばよいですか?

A. 体重の 3〜5%を目標にします。体重 60kg の方なら 2〜3kg です。

Q. サプリメントで治りますか?

A. サプリメントだけで脂肪肝が治ることはありません。食事・運動などの生活の見直しが基本で、サプリメントは補助的なものです。詳しくは下の解説記事をご覧ください。

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