〜足関節外側靭帯損傷と当院でのPEACE & LOVEアプローチ〜
「段差で足をひねった」「スポーツ中に足首をひねった」――
そんな“足首の捻挫”はとても身近なけがですが、適切に治療しないと後遺症や慢性の不安定感に悩まされることもあります。
特に足関節の外側にある靭帯は治りにくく、注意深く管理しなければ機能が完全に戻らないことも。
池尻大橋せらクリニックでは、従来の「RICE」ではなく、より現代的で回復重視の「PEACE & LOVE」アプローチを取り入れて診療を行っています。
今回は足関節外側靭帯損傷について、症状や検査・治療の流れをご紹介します。
【足関節外側靭帯損傷とは】
スポーツ中の接触や、日常生活の中での段差などにより、足首を内側にひねる(内がえし)ことで発症します。
足関節外側には主に以下の3つの靭帯があります:
- 前距腓靭帯(ATFL)
- 踵腓靭帯(CFL)
- 後距腓靭帯(PTFL)
中でも最も損傷しやすいのが前距腓靭帯で、外側靭帯損傷の60〜70%を占めるとされています。
一般的には、靭帯損傷が軽度で骨折や脱臼を伴わないものを「足関節捻挫」と呼びますが、実際には靭帯という重要な組織が傷ついている状態です。
また、それ以外にも前脛腓靭帯(AITFL)や二分靭帯、第5中足骨骨折なども起こる可能性があり、捻挫には注意が必要です。
【主な症状】
- 足首外側の腫れ、圧痛、痛み
- 皮下出血(青あざ)
- 内がえし動作での痛みの再現
- 歩行困難、体重をかけると痛い
- 捻挫を繰り返す、ぐらつく感覚(慢性不安定感)
【検査】
当クリニックでは、足関節の損傷を正確に評価するために以下の検査を行っています:
- エコー検査:リアルタイムで前距腓靭帯を中心に確認可能
- レントゲン検査:裂離骨折の有無や骨の異常を確認
- 前方引き出しテスト:足関節の不安定性(主に前距腓靭帯損傷)を評価
骨折を伴っていない場合でも、腫脹が強いときにはギプス固定を行い、松葉杖による免荷を指導することがあります。
【池尻大橋せらクリニックの治療:PEACE & LOVEを重視】
これまでの治療法としてよく知られていた「RICE(安静・冷却・圧迫・挙上)」に対し、近年ではより組織の回復と自己治癒力を重視した「PEACE & LOVE」というアプローチが注目されています。
🔵【PEACE(急性期)】
- P=Protection(保護):必要に応じてギプス固定、松葉杖での免荷
- E=Elevation(挙上):腫脹軽減のため足を高く保つ
- A=Avoid anti-inflammatories(抗炎症薬の使用を避ける):組織修復を妨げるため慎重に
- C=Compression(圧迫):必要に応じて適切な圧迫
- E=Education(教育):自己管理や回復の理解を深める説明を重視
🟢【LOVE(回復期)】
- L=Load(適度な負荷):回復段階に応じて運動を再開し、組織の回復を促進
- O=Optimism(楽観性):回復に向けた前向きな気持ちの重要性
- V=Vascularisation(血流促進):有酸素運動やリハビリで循環を促す
- E=Exercise(運動):可動域訓練、筋力強化、バランス訓練など
【装具による継続的なサポート】
靭帯は血流が乏しく、完全に治癒するまでに約6週間以上かかるといわれています。
その間、当クリニックでは医療用足関節装具を用いて関節の安定性を保ちつつ、段階的な回復をサポートします。
痛みが落ち着いても、早期に運動を再開しすぎると再損傷のリスクが高まるため、医師・理学療法士の指導のもとで段階的に回復を進めることが大切です。
【池尻大橋せらクリニックで行える検査・治療】
当クリニックでは以下のような対応を行っております:
■ 検査
- 問診・身体診察
- エコー検査・レントゲン撮影
- 必要に応じてMRIなどの追加検査をご紹介
■ 治療
- 急性期の保護・固定(ギプス・松葉杖)
- PEACE & LOVEアプローチに基づく運動指導
- 医療用装具による関節安定のサポート(原則6週間程度)
- 理学療法士による運動療法
【まとめ】
足関節の捻挫は、よくあるけがと思われがちですが、靭帯という治りにくい組織が損傷している状態です。しっかりと評価・固定・運動療法を行わないと、後遺症や不安定性が残ることも少なくありません。
当クリニックでは、最新の「PEACE & LOVE」アプローチに基づき、急性期から回復期まで一貫したサポート体制を整えています。
足首をひねった、腫れている、歩きにくいといった症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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