休診: 日曜 / 祝日

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睡眠時無呼吸症候群について

・睡眠時無呼吸症候群はどんな病気?

睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が止まることを繰り返すことにより様々な合併症を起こす病気です。
無呼吸になる原因は空気の通り道(気道)が狭くなることや呼吸を調整する脳の働きが低下することです。

頻度が高いのは気道が狭くなっているパターンで、その原因の一つに肥満があります。
睡眠中は喉の筋肉の緊張がゆるみ気道は狭くなりますが、首まわりの脂肪が多いと気道はより狭くなりやすく、無呼吸となります。

また肥満以外にも扁桃や舌が大きいこと、鼻炎・鼻中隔弯曲などの鼻の病気、あごが後退していることや小さいことなども気道が狭くなる原因になります。
睡眠時無呼吸があると睡眠中に低酸素状態となり、この状態が続くことにより様々な合併症を引き起こします。
具体的には高血圧や心筋梗塞、脳卒中などを起こす危険性が3~4倍にも増加することが知られています。
またしっかりと睡眠がとれないことにより睡眠不足となり、日中の眠気などを引き起こします。
これにより日中の作業効率の低下や事故などの原因となることも問題となります。

・睡眠時無呼吸症候群はどんな症状?

自覚症状としては日中の眠気、起床時の頭痛や倦怠感、夜によく目が覚めるなどがあります。
また周囲の人からいびきを指摘されることもあります。
無呼吸自体は睡眠中に起こっているため病気の存在に気づかないことが多いです。

・睡眠時無呼吸症候群を疑ったときはどんな検査を行う?

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の呼吸を調べる検査により、1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)という数値を測定することによって診断します。
このAHIが5以上で睡眠時無呼吸症候群と診断され、5~15は軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。

AHIを測定する検査には簡易モニターによる方法と精密検査である睡眠ポリノグラフ検査があります。
簡易モニターによる方法では、自宅に検査キットを持ち帰っていただき、これを装着して就寝します。
睡眠中の呼吸の状態や血液中の酸素飽和度などが測定されますので、これを解析してAHIが算出されます。

簡易検査でAHIが40以上の場合は、この結果をもって治療が必要と判定されます。
一方、簡易検査でAHIが40未満の場合にはより詳しい検査である睡眠ポリノグラフ検査で評価します。
この検査は従来では入院しないと実施できませんでしたが、現在は自宅でも実施できるようになりました。
こちらは簡易モニターのセンサーに加えて脳波や胸・腹の動きも記録して評価する検査です。

・睡眠時無呼吸症候群の治療は?

AHIが20以上で自覚症状のある場合、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)という治療をおこないます。
これは睡眠中に鼻にマスクを装着し、マスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなっている気道を広げる治療法です。

その他には、あごの位置を矯正するマウスピースを使用して治療することもあります。
また鼻や口、のどに狭窄がもともとある場合には手術による治療が有効な場合もあります。

肥満がある場合には、減量を行うことで症状が改善することが多いため、食事療法や運動療法を行い生活習慣の改善を図ることが重要です。
また飲酒は症状を悪化させるため控える必要があります。

・池尻大橋せらクリニックで行える睡眠時無呼吸症候群の検査や治療は?

当クリニックは整形外科・内科・スポーツ医学を専門としており、様々な検査や治療を行うことができます。

当クリニックで行える睡眠時無呼吸症候群の検査や治療は以下の通りです。

検査:簡易検査、睡眠ポリノグラフ検査
治療:CPAP、生活指導

当クリニックでは、丁寧な診療と安らぎのある環境で、
皆さんの不安を軽減し健康増進のサポートを心がけています。

どうぞ、お散歩がてらに、気軽に当クリニックへご相談ください。

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