― スポーツ栄養と「運動直後のゴールデンタイム」 ―
「食事が大事なのは分かっているけど、なかなか実践できない」
「好き嫌いが多くて、子どもの栄養が心配」
「練習後はシャワーやスマホばかりで、補食が後回しになっている」
スポーツ栄養というと、「競技別の特別な食事」や「サプリメント」のイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、本当に大切なのは、“毎日の食事が体の材料になっている”という視点です。
池尻大橋せらクリニックでは、スポーツに取り組むお子さまや学生、アスリートに向けて、「続けられるスポーツ栄養」のアドバイスを行っています。
今回は、特に重要な「運動後の食事」についても交えながら、スポーツ栄養の基本をご紹介します。
【“体を作る”とはどういうこと?】
筋肉、骨、血液、ホルモン、免疫細胞…すべては食べたもので作られます。
どれだけ練習を頑張っても、材料が足りなければ体は作られません。
- たんぱく質が足りなければ筋肉は回復せず
- 鉄やビタミンが不足すれば酸素を運べずにバテやすくなり
- カルシウムやマグネシウムが不足すれば疲労骨折のリスクが高まる
食べ方=競技力の土台です。
【特に注意したい“小児アスリート”の栄養不足】
成長期は「体を大きくする」ための栄養が必要なうえに、「運動で消費する分」も必要になります。
つまり、動く子どもには“ダブルの栄養”が必要なのです。
しかし実際には――
- 朝食が不十分、または欠食
- 炭水化物に偏り、たんぱく質が少ない
- ジュースやスナックで満腹になってしまう
- 食が細く、3食で必要量を摂れていない
こうした背景から、成長やパフォーマンスが伸び悩むケースが少なくありません。
【練習後は“シャワーより補食”が優先!】
練習や試合の直後は、**筋肉や体にとって“栄養のゴールデンタイム”**です。
- 筋肉が栄養を取り込みやすくなっている
- エネルギー補給のタイミングを逃すと、筋肉が分解されてしまう
- 免疫力や回復力にも大きく影響
そのため、運動終了後30分以内に、炭水化物+たんぱく質を摂ることが最重要です。
■ おすすめ補食例:
- おにぎり+牛乳
- バナナ+ヨーグルト
- プロテイン+果汁100%ジュース
- サンドイッチ+チーズ
※特に夕方練習の後は、補食→夕食の“2段階食事”を基本とするとよいでしょう。
【毎日の食事の基本バランス】
成長期・スポーツ期の食事では、1回の食事で以下のバランスを意識します:
- 主食(ごはん・パン・麺など):エネルギー源
- 主菜(肉・魚・卵・大豆製品など):たんぱく質と鉄分
- 副菜(野菜・海藻・きのこなど):ビタミン・ミネラル
- 汁物・果物・乳製品:水分補給と栄養補助
偏った食事では、練習量に比例した効果は得られません。
【当クリニックのスポーツ栄養サポート】
池尻大橋せらクリニックでは、医師による健康・成長評価とともに、以下のような栄養面のサポートを行っています:
- 血液検査による栄養状態のチェック(鉄・亜鉛・ビタミンD・アルブミンなど)
- サプリメントやプロテインの選び方のアドバイス
- 保護者・選手向けの食事相談・補食指導
- 成長促進外来との連携による、骨年齢やホルモン評価をふまえた食事アドバイス
また、「何をどれだけ食べたらいいのか分からない」といった声には、食事記録シートの活用や簡単な摂取量計算のサポートも行っています。
【まとめ】
スポーツ栄養とは、「特別なことをする」ことではなく、“あたりまえの食事を、続ける力”を育てることです。
知っていても、実際にできるようになるにはサポートが必要です。
練習量はあるのに伸び悩む、疲労感が抜けない、成長が気になる――
そんな時は、一度「食事の見直し」から始めてみましょう。
当クリニックでは、医療と栄養の視点をあわせたサポートで、アスリートの成長とパフォーマンスを支えます。
お気軽にご相談ください。